【ホワイトペーパー】CEOの早期退任傾向を食い止める

コーン・フェリーのアセスメントによって、なぜCEOの在任期間を延ばすことができるのか

 

エグゼクティブ・サマリー

円滑なCEO交代は、企業戦略、企業文化、業績に多大な影響を及ぼし、極めて重要です。頻繁なCEO交代は、企業のビジネス・アジェンダを混乱させ、株主の信頼、従業員の士気、市場の信頼、企業の評判、短期的・長期的業績などに影響し、様々な次元で企業を不安定にしかねません。適切なCEOのアセスメントと任命は、リーダーシップのスムーズな移行のために、非常に重要です。コーン・フェリーはCEOの早期退任の減少に関する実証研究を実施し、その結果、4つのポイントが明らかになりました:

  1.     87,000人のCEOを分析した結果、全体として、新任CEOの約11%が就任後、その年のうちに任を解かれている。
  2.     コーン・フェリーのリーダーシップ・アセスメントを採用プロセスで活用した場合、就任後3年間のCEO退任率が低下する。この3年間というのはCEO移行に重要、かつCEO交代のインパクトが最も大きい期間。
  3.     任期3年目の終わりまでに、新CEOの約34%がCEO職を解かれるのに対し、コーン・フェリーが包括的なリーダーシップ・アセスメントを通じて推薦した新CEOの場合は18%未満。これは16%の差で、かつ最初の3年間でCEOの退任率が47%減少したことになる。
  4.     CEOの早期退任を減らすために必要なリーダーシップの資質がある。新しい職務への移行に成功したCEOは、他人の意見に耳を傾け、周囲を巻き込む。私利私欲を超越した戦略目標の達成に向けて、社外・社内の利害関係者と垣根を越えて協力している。

 

はじめに

CEOサクセッションは、企業の最高権力者を移行させるだけのイベントではありません。多くの場合、戦略的方向性の変更、事業運営の調整、リストラクチャリング、企業文化構築、リーダーシップ・チームの再編成といった重要な戦略的イニシアチブの変化も意味しています。新CEOが選ばれるのには理由があり、それは通常、現状維持のためではありません(Weng & Lin, 2012)。その結果が戦略にもたらす意味を考えると、CEO交代は多くのステークホルダーに影響を及ぼすリスクを内在しています。

移行期は、新CEOが組織の将来を形作る時期です。新CEOの早期退任は組織の戦略的な機運をそぐ可能性があり、CEOの交代が頻繁な企業は業績が低下しがちです(Kim, Jeong, Yiu, & Moon, 2021)。戦略的な計画を立案し、実行するために十分な期間留まることができる適切なCEOを見つけることは、企業の短期的な業績と長期的な成長の両方に大きな影響を与える可能性があります。コーン・フェリーは、厳密に設計された人選と引継ぎプロセスを通じて、CEOの退任率をいかに低下させ、リーダーシップの移行と組織の変革を成功させる確率を高めることができるかを学んできました。 

 

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